- 愛犬の舐めた場所がくさい
- 口臭がひどくなった
そのようなお悩みを抱える、飼い主さんは多くいらっしゃいます。
口臭にはさまざまな原因が考えられるため、単なる口臭だから……と放置せず、まずは一度歯科医院にて全身の健康状態を確認してもらいましょう。
この記事では、犬の口臭の原因や、自宅でできる口臭ケアの方法について、わかりやすく解説しています。
ぜひ最後までお読みください。
犬の口臭 5つの原因
犬の口臭にはいくつかの原因があります。
ここでは大きく5つに分けて、口臭の原因をお伝えします。
1.歯周病や口内炎などのお口のトラブル
もっとも多い原因が歯周病です。歯垢や歯石の蓄積により、細菌が繁殖して悪臭を放ちます。炎症や膿があると、さらに強いニオイになります。
2.食べものの残りカス、お口の中の汚れ
ドッグフードの食べカスや、おやつのカスが歯の間やお口の中に残っている場合も、口臭の原因となります。歯磨きの習慣がない場合、食べカスがお口の中に残りやすく、菌が繁殖することで口臭が悪化しやすくなります。
歯磨きが難しい場合には歯磨きガムやスプレーなどを対処法として取り入れてみましょう。
ウェットタイプよりもドライフードのほうが、歯垢がつきづらいためおすすめです。
3.お口の中の炎症
お口の中に炎症が見られる場合、多くは歯周病を併発しています。
歯周病は歯ぐきや歯を支える骨に炎症を起こす病気です。歯垢(プラーク)が原因となるため、歯磨きや動物病院での治療にて歯垢や歯石の除去を行いましょう。
4.ニオイのきついものを食べた
食べものが原因で一時的に口臭がきつくなる場合があります。
また、フードが劣化している場合にも口臭の原因となる場合があります。フードの保管方法や使用期間を改めて見直してみましょう。
5.お口の中が乾燥している
お口の中が乾燥していると、唾液による抗菌作用や汚れを洗い流す作用が働かなくなるため、口臭が悪化しやすくなります。
お口のケアを気に掛けるとともに、お口の乾燥は内臓疾患が隠れている場合があるため、獣医師にも相談するようにしましょう。
犬の口臭の原因となるおもな病気
犬の口臭の原因として内臓疾患や口腔内の疾患が原因の場合があります。
例えば
- お口の中の腫瘍
- 肝・腎疾患
- 胃の疾患、腸閉塞
- レプトスピラ症
などによって、口臭が引き起こされている可能性があるのです。
レプトスピラ症は人間にも感染する感染症です。
ウイルスは、感染した動物の尿から排出され、水や土を介することで感染が拡がっていきます。
- 下痢
- 嘔吐
- 口臭
感染すると、上記のような症状を示します。
口臭はお口の中に炎症が起こることで引き起こされます。
予防として、ワクチン接種が有効です。
さまざまな疾患のサインの可能性もあるため、口臭が気になる場合は、動物病院を受診するようにしましょう。
以下のようなサインが見られる場合は、すみやかな受診をおすすめします。
- アンモニアや鉄のような強い口臭
- 食欲や元気がない
- 嘔吐や下痢が続く
- やたらと水を飲む、おしっこの量が多い
おうちでできる!犬の口臭の対処法
日頃からのケアで、口臭はある程度予防・軽減できます。以下の方法を参考にしてみましょう。
歯磨きをしつけの一環として取り入れる
理想は毎日、難しい場合は週に2~3回でもOK。歯ブラシが苦手な子には、歯磨きシートや歯みがきジェルから始めても良いでしょう。
デンタルケアおやつやガムを活用
噛むことで歯垢を落とす効果が期待できます。与えすぎには注意ですが、日常的なケアに役立ちます。
口臭が気になる場合には、ふりかけタイプの口臭ケアグッズもおすすめです。
ふりかけタイプなら、普段のフードにかけるだけなので取り入れやすいのがポイントです。

動物病院にて、定期的なお口の健康チェックを受ける
1年に1回は、動物病院にて健康診断や歯のチェックを受けるのがおすすめです。
お口の環境を整えるだけでなく、全身疾患の早期発見にもつながります。
まとめ
犬の口臭には、お口の中の汚れや病気、内臓の不調など、さまざまな原因があります。
気になる口臭があるときは、まずはニオイの種類や様子を観察し、必要に応じて獣医師に相談しましょう。
愛犬の健康を守るためにも、日頃のデンタルケアと早期発見が大切です。